アイモビーグ皮下注の勉強会をしました
アイモビーグ皮下注ってどんな薬?
現在、片頭痛の予防薬として3種のバイオ製剤が上市されております。そのうちの1つアイモビーグ皮下注について勉強会をしていただきました。
アイモビーグはCGRPの働きを抑えます。
CGRPは「神経伝達物質」の1つで、脳の神経(三叉神経)などの末端から放出されます。それを受け取る側の血管や神経の末端などには、CGRP受容体といって、放出されたCGRPをくっつけるような受け皿があります。この受け皿にCGRPが結合すると炎症や痛みが引き起こされます。この痛みが、片頭痛の痛みになると考えられています。
アイモビーグは、CGRPの代わりに受容体に結合することでCGRPの働きを抑え、炎症や痛みの発生を抑制します。
アイモビーグ皮下注の実際の使用について
4週間に1回の間隔で、1回1本投与します。
投与の前に冷蔵庫から取り出し、外箱のまま30分以上かけて、室温に戻します(冷蔵庫から取り出した後は、30度を超えない場所で箱から出さずに保管し、7日以内に使用)。
投与部位は腹部(ただしへその周り5cm以内は避ける)、大腿部。投与した当日は入浴は可能。ただし注射部位をこすらないこと。廃棄の際は廃棄袋に入れて医療機関へ。
アイモビーグ皮下注の特徴
MRさんのお話では、他剤と比較してオススメできる点として、
①注射時の痛みが少ない(エビデンスなし)
②導入時、もしくは休薬してからの再開時に1本の投与で済むので金銭的な負担が少ない
③完全ヒト型のモノクローナル抗体(ヒト由来成分100%)のため免疫原性になりえる可能性が低い(他の2剤はヒト化:ヒト由来成分90%越のモノクローナル抗体製剤)
があるとのことでした。作用機序もアイモビーグはCGRP受容体結合阻害に対して、他の2剤はCGRPの働きを抑える作用とのことです。
アイモビーグ皮下注の有効性
アイモビーグ投与1年で、約6割の患者さんで片頭痛の日数が50%以上減少し、2割の患者さんは100%減少したとのデータがあります(STRIVE試験)。
アイモビーグ皮下注の副作用
注射部位反応、便秘、眠気など。
片頭痛の三叉神経血管由来説
①炎症や痛みを起こすCGRPなどの神経伝達物質が三叉神経の末端から放出される ②血管が広がる ③血管周囲の神経原性炎症が起こる ④神経が活性化して興奮し、脳の痛みを感じる部位に信号を送られ痛みが発症する。アイモビーグ皮下注の実際の使用について
