メトアナ配合錠の製品説明をうけました
DPP4阻害薬+メトホルミン製剤についての背景
DPP4阻害薬+メトホルミンの配合剤には3剤上市されています。
エクメット配合錠、イニシンク配合錠、メトアナ配合錠です。
イニシンク配合錠のみ1つの規格しかありませんが
エクメット配合錠、メトアナ配合錠はメトホルミンの量によってLDとHDの2規格が用意されております。
またイニシンク配合錠のみ1日1回投与製剤ですが他2剤は1日2回投与製剤になります。
今回の説明会を通じてメトアナ配合錠に感じた優位性についてメモしておきたいと思います。
メトアナ配合錠に感じた優位性①
1日薬価が低いこと。
3剤の中で1日薬価は最安で108円でした。
ちなみにエクメット配合錠は133円、イニシンク配合錠は155円です。
メトアナ配合錠に感じた優位性②
腎機能低下のある患者さんに対して使いやすいことです。
3剤とも高度腎機能低下のある患者さん(eGFR30未満)には禁忌で投与できませんが
メトアナ配合錠のみ中等度腎機能低下の患者さん(30≦eGFR<60)に投与可能です。
他の2剤は中程度腎機能低下のある患者さんに対して
各単剤の併用を検討する事との記載があるため注意が必要です。
ちなみに以下の目安を参考にすると…
(参考)中等度の腎機能障害のある患者におけるメトホルミン塩酸塩単剤の1日最高投与量の目安
推算糸球体濾過量(eGFR)(mL/min/1.73m2) | メトホルミン塩酸塩としての1日最高投与量の目安* |
45≦eGFR<60 | 1500mg |
30≦eGFR<45 | 750mg |
同じ中等度でも用量に気をつけなければいけないことがわかります。